投資を勉強したほうがいいと思う理由

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勉強してもリターンは向上しない

スポーツや仕事と違い、金融投資の場合、勉強してもそれに見合ったリターンの向上はほとんど望めないと思います。

なかなか受け入れがたいこと、(特に社会生活において努力し成果を出している優秀な人ほど)かもしれませんが、冷静になって考えてみていただきたいです。

例えば安いときに買って高くなったら売ろうとして、株式の取引を行う場合、基本的に自分が買うときはだれかが売らなくては取引が成立しません。この場合の”だれか”とは、現在ほとんどの場合機関投資家と呼ばれるプロです。つまり、あなたが買おうと思った理由があるように、プロにも売ろうと思う理由があるのです。利益を上げるためには、あなたの判断がプロの判断を上回らなくてはいけません。もちろん、あなたの判断のほうが正しい場合もあるでしょう。しかし、長期にわたり継続的に高い勝率を保つことが可能でしょうか。

ゴルフを例にとれば、練習を積み、センスのあるアマチュアゴルファーが、1ホールもしくは、1日のトータルスコアでプロに勝つこともあるでしょう。しかし、年間を通じてプロに勝ち越すことは可能でしょうか。

金融市場は高度にシステム化されており、情報の対称性も高いため、インサイダー情報でもなければ確実に利益を上げることは困難です。

特異な能力と、極限の努力によって、利益を上げ続けられる人もいるかもしれませんが、あなたは該当するでしょうか。例え、ある期間勝ち続けられたとしても、それは運が良かったと思うのが自然ではないでしょうか。市場には多数のプレイヤーがいますので、勝ち続けられる人が一定数いるのは確率論的に自然なことです。

投資を勉強することのメリット

では投資を勉強するメリットはなんでしょうか。

一番のメリットは、詐欺やそれに類するような極端な損を避けられるようになることだと思います。

現在日本の10年国債の利回りはほぼ0%です。ですから、日本において国債より信用力があって元本保証でリターンのある商品はありません。国債より利回りの高い商品には何らかのリスクがあります。外国債は、為替リスクや、デフォルトリスク、社債は倒産リスク、株式は価格変動リスク等、いずれも不確定要素があります。かつそれぞれのリスクに対する対価(リスクプレミアム)も大体決まっていて(市場の合意形成で決まっていくが、これは時代によって変わる可能性がある)、一番高いとされる株式でも年間5%程度です。

これだけ知っているだけでも、おかしな投資話(元本保証で、年20%の配当みたいな)がどれくらいおかしいのか分かるようになります。

もう一つ大事なメリットは、相場が下がったときの耐性をつけるということです。明日リーマンショックのようなことが起こって、保有している金融資産が大きく値下がりしても、大丈夫でしょうか。勉強をし、納得して投資していれば、市場の上下で方針が変わることはないでしょう。市場の暴落で気が動転してしまい、当初の方針と異なることをすればリターンが大きく低下することもあります。(市場の混乱は、社会生活にも影響を及ぼすという意味ではあまり起こっていほしくないですが)

まとめ

投資を勉強する理由は、得になるからではなく、損することを避けられるようになるからでしょうか。結果的に得といえるかもしれません。

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